実家に帰ったら、父が「○○さんが、『子供がゲームばっかりしてて困る』って言ってた」という話をしてきました。○○さんが何者かは知りませんし関係ありませんが、「『うちの息子もゲームばっかりしてるんですよ』って言っとけば」と返しておきました。「うちの息子」こと私、三十超えてゲームばっかりやってます。二児の父であり長男は来年中学生です。でもゲームばっかりやってます。先日は「モンスターハンター3G」にて、ある程度やりこんだ証である「天地狩猟の覇紋」を手に入れました。プレイ時間は350時間ほどです。5000円のゲーム一本でそんだけ遊べるんですから、コストパフォーマンスは非常に良好です。少なくともパチンコやパチスロとは比較になりません。

そんなコストパフォーマンス良好ツールは親戚付きあいツールにもなります。以前も従兄弟の子と一緒に狩りに行ったりしましたが、今回のターゲットは彼ではありません。彼も中学生になって友達づきあいが忙しいようでして、なかなか遊んでくれないのです。今回の対象は奥さんの親戚。えーと、奥さんの従兄弟の旦那さんだったかな。なかなか会う機会もない方ですが、「従兄弟の旦那」という記述で分かるように、ほぼ同年代です。

事の発端は今年の正月。挨拶回りの際に子供のしつけについての雑談が始り、子供のしつけというと当然ゲームの善悪や時間管理の話題になり、いやいや我が家は私が一番ゲームやってますからあらゲームなさるんですかおやモンハンでは今度ご一緒に狩りでも、という流れになりまして。なんでもシリーズ初挑戦だそうで、馴れないながらも地道にやっているそうで、ほうほうそれではシリーズ経験者としていっちょ頑張ってみようか、なんて思ってました。

んで当日。相手のプレイ時間をみると500時間突破してます。私よりもずっと多いのです。どういうこっちゃと思って聞いてみると、出張の移動時によくやるそうですが、疲れて寝オチしてる事も多々あるそうで。とは言えただ時間を浪費しているわけではなく、装備はきちんと整っていますしストーリーモードも一通り終わっているようです。かくしてスラッシュアックス「七星剣斧【開陽】」を振るう私とガンランス「破岩銃槍ズヴォルタ」を駆る旦那さん、二人のおっさんによる狩りの始まりです。

と言ってゲームだけやってればいいわけがありません。そもそも本題は「親戚みんなで食事会」です。乳児が、そして幼児がいる食事会というものは、機嫌次第で阿鼻叫喚の宴と化します。かと言ってご機嫌だったら両手いっぱいのご飯粒をなすり付けられてえらい事になります。そもそもおっさんたちはおっさん同士でビール飲んでご機嫌になるという仕事があります。子供の様子を見ながら自分たちもごくごくぷはーとやりながら、ようやく狩りに行けたのはその後でした。

しかしながら両者ともいい感じにご機嫌です。んでもって旦那さんたちは帰宅するらしいのであまり時間がありません。仕方がないので簡単にクリアできるようなクエストに行ってお茶を濁す事にしましょう。選んだクエストは「月下の夜会」。銀火竜ことリオレウス希少種、そして金火竜ことリオレイア希少種と同時にやりあうクエストです。勿論、難易度は非常に高いものです。

ただでさえ高難度なのに、さらに酔っているという問題も加わってあっちもこっちも大変です。片方を斬ってたらもう片方から突進されるとか、片方の攻撃を防御して返す刀で反撃と思ったら後ろから火を吹かれてこんがり焼けてしまったり。さらなる敵は画面外にも存在します。「まだゲーム終わらないの」と聞いてくる嫁なり息子なり娘なり。いやもうすぐ終わるよほらあとちょっとでうわうわやばい回復回復とかやりつつ、どうにかこうにかクエスト終了。我々の勝利です。いや危なかった。

と、こんな具合に大人になったらなったで親戚付きあいにも使えるので、○○さんの息子さんも遠慮することなくゲームしてくれて良いと思うのです。なに、「親戚同士で雀卓を囲む」とか「親戚同士で接待ゴルフ」とかの延長線だよ。多分。


トップ 一覧 前の雑文 次の雑文