お盆に従兄弟の家に遊びに行ってきました。従兄弟の子供たち、正確には「いとこ甥」と言うんだそうですが、めんどくさいから「実質甥っ子」という扱いで。で、その実質甥っ子たち二名が家の前で待ってくれているくらいの歓待ぶりです。だって「あのおじちゃんが来るといっぱいゲームができる」扱いですから。普通のご家庭ではゲームのプレイ時間に制限がかかってたりしますが、なにしろ我が家は家長である私が率先してゲームをやる始末。仮に奥さんがしつけのために「ゲームは一日一時間」とか言い出したら子供たちから「パパばかりゲームするのはずるい」という苦情が出て、そして私が「その制限は勘弁してください」と交渉するのは目に見えています。勿論無制限にゲームができるわけではなく、宿題やお手伝いはちゃんとしないといけません。
で、ゲームが楽しみな実質甥っ子達。出迎えていろいろ話しかけてくれもしているのですが、それはさておきちゃんとご挨拶。まずは従兄弟。やあやあお久しぶり相変わらず暑いね調子どう的な普通の会話です。うんまあぼちぼちどうそっちは的なやっぱり普通の会話で返します。何か特別な話題がない以上そんなもんです。
続いて従兄弟の奥さん。挨拶もそこそこに相談というか質問を切り出されました。お題は進学について。実質甥っ子の長男。彼は今年中学一年生になりました。で、ちょっと早いかもしれませんが進学先について多少は考えないといけません。現在従兄弟たちが居住しているのは私の地元。従兄弟たちはもともと余所に住んでいたので、住人であった私に聞くのが最も手近なのです。私であれば実際に成績なんかを考慮して進学先を選んだわけですし、そういう成績の目安とか、あと各学校の内容とかをいろいろと聞いてみたい、と。私もわかる範囲では答えますが、なにしろ高校進学なんて15年も昔の話です。あくまで「最新の知識じゃないけど」という前置き込みでの回答となりました。母校の話ならある程度細かく答えられるんですけどね。留年するのは全生徒の三割くらいだよとか、学費は公立高校一般より高いかもしれないけど大学進学を考えると安上がりとか、単車や自動車どころか大型二種免許取っても多分怒られないよとか。
という話が続く横から痺れを切らしたように当事者である長男中学一年生。「おじさん、モンハンやりましょうモンハン。どこまで進みました?」とPSPを持ってきます。モンハン。正式名称は「モンスターハンター」というゲームです。ここではそのシリーズの中の「モンスターハンターポータブル 2G」というゲームになります。春先に購入してから淡々と一人でプレイしていたのですが、そもそもこのゲームは最大四人でプレイできます。んで、それをやろう、と。私としても初の協力プレイなんで望むところではあるのですが、残念なことに双方の進度に差があります。なにしろ私は購入からせいぜい二ヶ月。それに比べて向こうは一年近く。手加減してもらう事にするとして、まだこちらでは大人の会話が続いていたため「お兄ちゃん、デュエルマスターズで対戦しよう」と誘っているうちの息子たちの相手をしてもらう事にしました。もうちょっと待っててね。こっちの話が終わったらやろうね。
と長男が離れたところにやってくる次男幼稚園年長。「おじちゃん、ポケモン交換しよ。ポケモン見せて」と言ってきます。こちらは最近ポケモンを始めたようです。まだゲームのシステムはよく理解していないようですが、「親戚のおじちゃんが来ると珍しいポケモンを譲ってもらえる」という現実世界のシステムは理解しているようです。こちらもその辺は新規ユーザ育成のための必要経費だと理解しているので、主力がいないソフトを渡してから「このソフトの中のポケモンだったら交換してあげるよ」と伝えてまた会話に戻ります。
教育に関するあれこれを話し終わる頃にはデュエルマスターズによる対戦も、そしてポケモン選抜も終わる頃で、結局またまとめて話しかけられたわけですが。順番に片付けていくためにまずはポケモンの交換から片付けたのですが、その子が選んだのがまたよりによって珍しいタイプのポケモンばかり。ゲーム中に一度しか出てこないものや、期間限定で配信されるものなど、そんなんばかり選ばれてました。いやまあ確かにこの中から選んでいいよと言いはしたけどなあ。唯一の救いは予備のソフトであった事でしょうか。彼に渡したソフトは「ポケットモンスター パール」。対戦などで使用するために手塩にかけて育てた虎の子たちは、その後に発売された「ポケットモンスター ハートゴールド」に移動済みであり、パール側に残っていたのは未育成のポケモンばかりでした。「いつか育てよう」とか考えていたのもいるわけですが、それでも私の手元でタンスの肥やしになるよりは、幼稚園児の手元でこき使われる方がいいのかもしれません。
それが終わってからようやくモンハン。既にこの時点で結構な時刻です。そのせいで協力プレイは一度限り。彼にとっては友人などを相手に何度もやっているっぽい協力プレイ。しかし私は初めてです。地元の友人たちはやっているようなのですが、この時が購入後初の帰省なのでその友人たちとのプレイ機会はなかったのです。年上だからというプレッシャー、そして初めて相手する敵だったのであれよあれよと二度の撤退。ゲームシステム上撤退三回でアウトとなりますのでそれ以降は隅っこでおとなしくしてました。うう、すまんのう。
今回四人同時に会話の相手をする羽目になったのですが、いや大変だね。実際はこんな順番を守った会話ではなく全員同時に話しているような状態だったのですが、そう考えると聖徳太子って偉大だね。十人一度に相手できたんでしょ。たぶん、なんてことない挨拶が三人、進学や就職、結婚の相談で三人、狩猟のお誘いが二人くらいで、さらに小さい子二人を相手してたんでしょ。いやあ、俺には無理だ。