夏休みです。とかいう書き出しで準備していたら夏休みももう終わりになりそうです。パパは朝から汗だくで通勤しているのに、子供たちは早起きしてエアコンの下でゲームです。俺もゲームしたいなあ。モンハンだのメタルマックスだのポケモンだのと、近年のゲームはやたらと時間がかかって仕方ありません。一日の終わりにようやく一時間か二時間か合間を見つけてゲームして、という状況では積んでるゲームが減りません。「じゃあお金を使わなくていいね」とならない辺りが困ったもんですが。来月にはあれを買わないと、年末はこれだ、とか予定ばかりが立っています。そればかりか、先月あれを買いたかったけどもうちょっと時間があるときに買おうとか、以前出たこれはなかなか高評価なんでいずれやってみようとか、予定リストも積み上がるばかりです。定年退職したら一日中ゲームできるかなあ。でも今では定年って65歳だし、これから30年したら70になってるかもなあ。嫌だなあ、ゲームしてごろごろして余生を過ごしたいなあ。

親父がこうやって休みに思いを募らせている横で、子供たちは休みを満喫しています。夏休みというものは単純に長期の休みがあるだけではなく様々なイベントが開催されます。調べてみるとそれこそ毎週何らかのイベントがあり、子供たちが興味を持っているものだけでもとても全てはカバーできません。調整がつかずにいくつかのイベント参加を見送る中、今回はある二つのイベントについて。

まず一つは小学生限定で開催されたポケモンのゲーム大会。「ポケモンサンデー」というテレビ番組があります。毎週日曜日の早朝から放映されているポケモン関係のゲーム番組ですが、息子たちはいつかこの番組に出演したい、出演してポケモンの対戦をしたいと言っていました。先日開催されたイベントはこの番組のイベントでして、「大会に勝つとポケモンサンデーの番組に出演してポケモンの対戦ができる権利を得られる」というものでした。子供たちはやる気満々で当日朝から張り切っていました。

まあ、結果はお察しくださいという事で。ただ、息子の名誉のために追記しておくと、ちゃんと勝ったにもかかわらず先着八名様限定の決勝進出枠にタッチの差で座れなかった程度のものでした。いやあ、あれは惜しかった。もうちょっと素早くプレイしておけばねえ。で、本題である番組出演権は獲得に失敗したのですが、子供たちはその時点で既に、大会開催後に会場撤収までの時間帯に設けられた「フリー対戦コーナー」に興味が移っていました。他の人と対戦したい、勝敗関係なく対戦したい、と。そもそも参加無料のイベントですし、お腹いっぱい遊んで楽しめればそれでいいんです。なんで、結局イベントの最初から最後までその会場に滞在する事となりました。

ここで目に付いたのが会場スタッフの皆さんの動きでした。本題である番組出場権獲得戦が行われる横で、適当に開催されているフリー対戦。対戦には相手が必要であり、そうなると参加者が奇数だと必然的に対戦待ちの人が生まれます。このイベントのスタッフは、そういう子をみるとスタッフ用のソフトで一緒に対戦をしていました。対戦したいのに対戦できない子が発生しないように、という配慮です。せっかくイベントに連れてきても対戦できないまま帰ることになったりすると親としては残念な気持ちになります。対戦できない事がないように、本題が終わっても楽しく遊べるようにという配慮は嬉しいものでした。

で、もう一つのイベントがイナズマイレブンのイベント。熊本県は荒尾市にあるグリーンランドという遊園地。ここで夏休み期間中にイベントが開催されていました。イナズマイレブンとは、こちらも息子たちが大好きなサッカーゲーム、ならびにアニメです。アニメの放送中にもCM やってましたし、どうせ実家の近所なんで帰省ついでに行ってみよう、と。公式サイトで調べてみると「DS での対戦コーナーあり」との事だったんで、子供たちにはゲームの準備もさせて昼食後に出発。遠くからお越しのご家庭は、長距離運転でお父さんお疲れだったりするんでしょうが徒歩圏内ですいません。

んで、いざ現地に到着してみると。まあ、所詮は遊園地内にある無料アトラクションの一つです。ちょっとしたアトラクションがあったり、一日四回ほど着ぐるみ、いや登場人物との撮影会があったりするくらいのもんです。お目当ての対戦コーナーには長机が四卓ほどあり「ご自由にどうぞ」という状況。どちらかというと対戦コーナーがあることを知らずに現地に来て「持ってくればよかった」との声がちらほら聞こえるくらいです。

対戦コーナーそのものはどうかというと、そもそも持ってきている人が少ないし対戦にそれなりに時間がかかる。それに普通は「遊園地」に遊びに来ているのであって「ゲームの対戦」をしに来ているわけではない。そんなこんなであまり盛り上がっていませんでした。スタッフの人も対戦したそうな子を見かけたら対戦相手がいないか探してくれはするのですがなかなかいません。それでも何戦かはできましたが、それ以上は望めそうもなく消化不良で撤収しました。

この二つのイベントを比較すると。そもそも「ゲームの対戦イベント」と「遊園地の中にあるアトラクションの一つの、さらにおまけで設置されているゲーム対戦コーナー」では比較対象にならないのではないかとも思いますがさて置いて。一番大きいのは告知の有無でしょう。後者もTVCM にて「対戦コーナーもあるからDS を持ってこよう」とか言ってればおそらくもっと対戦できたのではないかと思います。あと、前者であったように「誰も対戦相手がいないならスタッフと対戦」できたらなあ、と。せっかく対戦しに来たのに誰とも対戦できないのは寂しいのです。意気揚々やる気満々で来たのに肩を落として帰らなければいけない、というのは避けたい。前者の「スタッフもゲームを準備」というのは、そういう事態が避けられるありがたいものです。

所詮はおまけコーナー扱いとはいえ、せっかく設けたんならば有効に活用してもらいたいものです。特にイナズマイレブンは秋にもゲーム大会が予定されているという事で、その時は「フリー対戦で誰とも遊べずすごすごと帰宅」という事がなければいいなと思っています。


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