猫も杓子もtwitterです。ワイドショーが「今時のヤングはブログじゃなくてツイッターがナウい」という特集をするくらいです。「twitterで出会った男女が織りなす恋愛ドラマ」が作成されるくらいです。片腹痛いなんて感覚を飛び越えて、臓物が痒くて仕方ありません。まあセカンドライフよりは盛り上がっているみたいですよね。
曲がりなりにもIT業界の末席にいる私ですが、twitterに関しては現状ノータッチで過ごしています。どうにも興味がそそられないというか、手を出す気になれません。会社にも似たような人間がおり、先日一緒に飲んだ際には「ついったーってなんじゃらほい」な話題になりました。で、それなりに理解しているようでしていない二名ほどで「だいたいこんな感じ」といういい加減な説明が。興味なければそんなもんだよなあ。あ、別方向では興味はあります。利用者全員がやたらめったら投稿するらしいんで、いつの日か物理的なり論理的なりに資源が枯渇してしまうんじゃないか、とか。しばらく前にDBサーバを変えたという話は聞きましたが、そういう対応がどこまで必要なのか。こういう一般人にはどうでもいいような方向では興味はあります。
twitterってのは、あれですよね。「うんこなう」とか言って今何をやってるのか送信するんですよね。で、その送信内容に対して「俺もうんこなう」とか「便秘なう」とかコメントしたりされたりする。そういう送信内容が時系列なり話題ごとなりでまとめられて、後から「ああ、俺はあの時うんこしてたんだ」とか、「ああ、俺はあの時も便秘だったんだ」とか思い出せる。人単位でまとめれば「あの人はいつも便秘気味」とか分かるし、時間単位だと「この時間帯はトイレタイム」とか分かる。一つの「何か」に対していろんな所から反応があって、それをまとめて見られるという事で、なんとなくニコニコ動画と共通性があるのではないかと思っています。どの辺があるのかと聞かれても「なんとなくそんな感じが」としか答えられませんが。
この「なんとなく」というのがなかなか厄介なものでして。私の頭の中には「こんな感じでこうなってて、で、これがこうなってこう」みたいな「脳内twitter画面図」というものが存在します。ただ、これを言葉にするのが難しい。画力の関係で図にするのはもっと難しい。で、なんとか頑張って「youtubeよりニコニコ動画っぽい」とか「平面に広がった掲示板」とか説明すると「意味がわからない」と奥さんに文句を言われます。
ワイドショーで「ブログよりツイッターが」というのを見て「ついったーってなんじゃらほい」と私に尋ねてきた奥さん。ブログくらいは分かるようですが、ツイッターとは何ぞや、と。なんかネット関係の新しいものらしい。じゃ、いつもPC弄ってる旦那に聞けば何か知ってるんじゃないか。そんな思考回路で私に尋ねてきたようです。間違っていません。いませんが、当の旦那は正解を知りません。twitterというものがある。それは短文を送信して関連付けて閲覧することができるっぽい。その程度ならば説明できるんですが、「なんでブログよりツイッターなの?」なんて質問されても困ります。知らねーよ、ワイドショーのスタッフにでも聞いてくれよ。そもそもその二者って「こっちよりこっち」という直列的な関係じゃないと思うんですが。「こっちも、そしてこっちも」という並列的な関係だと思います。「ブログなんて古臭いものよりもツイッター」じゃなく、「ブログも、ツイッターも」というもんじゃないかと。
それからしばらく経ちますが、私も奥さんも相変わらずtwitterには手を出さないままです。ですが、世の中にはtwitterネタがあふれています。先日もテレビから流れるtwitterの何やら。そしてそれに乗っかって奥さんが「で、ついったーってなんじゃらほい」と私に聞いてきます。既に向こうもまともな回答は期待していません。私は私でどんどん機能強化された脳内twitterの説明をします。我が家におけるtwitter、「腹ペコなう」と呟いたら出前が届く機能までは実装されました。そろそろ婚活ブームに乗っかって伴侶検索機能が追加されると思います。「彼女欲しいなう」と呟いたら、直近の「彼氏欲しいなう」と呟いた人を紹介してくれるとか、そんな感じで。