十年前は数多あった雑文サイト。いつの間にやらその数は激減し、今では絶滅寸前となっています。って、いや、さすがに十年前でも数多はないな。ぼちぼちくらいで。

もともと「俺も雑文書きたい」という、ただそれだけで始めたこのサイト。言ってしまえば自己満足です。誰の評価も関係ない、俺が楽しければそれでいい。建前上は今も昔も変わりません。非生産的な行動だと指摘される場合のことを考えて、「将来はライトノベル作家になってWikipedia に自分の項目を作る事が目標」などという全く達成する気の無い目標も一応掲げております。あ、ちなみに挿絵は昔一緒に仕事した人にお願いする予定です。挿絵を描いてもらって「おいおいお前らまた一緒に組んでるのかよ」という素晴らしく射程の狭い笑いを取りに行こうと考えています。だいたい世界で五人くらいが笑えるんじゃないかな。しかし件の漫画家の人、只今とある雑誌にて絶賛連載中なのですが、こんな事なら組んでたときに名刺の一枚でも貰っておけばよかったと思っているのは公然の秘密です。「パパは昔この漫画を描いてる人と一緒にお仕事したんだよ」と子供に自慢できたはずなのに。

さて、「建前上は」と書きました。そう、あくまで建前上なんです。奥さんを含め数名の知人友人が読んでいる、もしくは読んでいたことは知っていますが、それ以外に誰がこんな文章を読んでいるのかという事は全く想像がつきません。以前であれば、雑文書きのコミュニティが現存していた時代であれば、その集まりにくっついていればそこから手応えが伝わっても来ました。他人の評価は気にしないなんて言ってはいますが、実際のところは他人から言及されるととても嬉しいんです。そういう意味では奥さんや妹といった計算できる訪問客の存在は非常にありがたいものです。「客じゃなくて身内じゃないか」と言われるかもしれませんが、私にとっては雑文を読んでくれる人は全て客ですし、さらに何らかの反応を返してくれる人は上客なのです。

他人に読んでもらえると嬉しい、言及されるとすごく嬉しいわけですが、しかし新たな客層を開拓しているわけではありません。そもそもこのサイトを積極的に宣伝していません。自分の中では雑文書きの集合があり、そしてその端っこにお邪魔しているような感じです。「雑文書きの集団の端っこにいるんだから、こいつも雑文書きでいいんじゃ？」くらいの認知度だと思っています。で、雑文書きの集合そのものが縮小傾向であるので新規顧客が増える気配はなく、そして既存顧客も減るばかりの悪循環となっています。まあ仕方ないよね。

さて、先日の事。最近頻繁に訪れているサイトがあります。主にポケモンの対戦やらの縁でいろいろと関わるようになったサイトですが、そこのチャットで私のサイトに関する話題が出ました。かつて「俺のサイト見つけたら相互リンクね。リンクページないけど」なんて言ったことはありましたが、だからと言って積極的に公表する気もありません。そんなわけでちょっとしたクイズ大会です。検索しても見つからない、このキーワードじゃ駄目だった、等々。まあ実際にはGoogleで「cloud ポケモン」とか「on cloud nine」とかで検索したら結構最初のほうに出てきたりするんですが、答えを言っちゃったら面白くないし見つからなくても構いません。ごめん、嘘です。できれば見つけてくれないかなあとか、読んでくれないかなあとかそういう下心がありましたごめんなさい。

んで、無事見つかってしまいました。「自販機ネタが面白い」との言葉をもらったり、乳揺れネタに納得したと言われてすいません度々書いているんですがいつのネタの事ですかと聞き返したり。新しいお客さんなんで、反応もまとめてもらえるわけです。モニターの前でニヤニヤしていた私を、一体誰が責める事ができましょう。やったよ、うけてるよ。反応悪くないよ。

かくして数日後にはそのサイトからここへのリンクが。まいったなーでも見つかっちゃったし約束だからなー仕方ないなーとか言いながら。勿論顔はにやけながら。んでまあそれはそれで新しいお客さんが増えてよかったね、で終わるはずだったんですが問題が一つ。「相互リンク」のはずだったんですよ。「相互」です。ここリンクページないよ。いや大昔、サーバを移転する前はあったんだけど関連するファイルが全部消えちゃったし、今更もう一度フロート型リンクページを作り直すのも大変です。ああでもいずれ改めて作り直すのもいいかも。いやでもそれはあくまで「いずれ」であって、それはこう「予定は未定であって決定にあらず」というあれであって、つまりそれは善処しますとか前向きに検討しますとかと変わらないわけです。まあいいか。先方も「相互リンクっていうのは形式やない、心が相互してること・心が繋がり合っていることが大切つまり『link』なわけであってこういうのが真の相互リンクなんだよ」といってくれてるわけですし、リンク無しでもいいじゃん。決して「僕正統派清純アイドルだしそんなエロサイトと心が通い合ってるなんて思われたら逆に困るっていうかむしろ迷惑」って言われたからじゃないですよ、本当に。