小さな子供というのは元気といえば元気なのですが、抵抗力が弱いのですぐ風邪をひきます。もう、治ったと思ったらまた風邪をひくくらいの勢いで。長男が幼稚園に通い始めたおかげで、風邪をひく頻度はさらに上がっています。幼稚園で風邪を貰って長男がぐしぐし。小児科に連れて行ったらそこで風邪を貰って次男がぐしぐし。家中ぐしぐしやってるもんだから私もつられてぐしぐし。しまいにゃ家族みんなで仲良くぐしぐし。ウイルスが循環しております。

さて、風邪をひいてしまうとお外には遊びに行けません。多少鼻が垂れているくらいならばいいかとも思うのですが、子供という生き物は自分の限界を知らないので際限なく遊んでしまいます。夏場に大規模商業施設の水場で遊んで肺炎一歩手前になったり、冬場に公園の水道で水遊びをして高熱を発したりと。ええ、どちらも私が「遊んでいいよ」と言ったせいでありまして、後程こっぴどく叱られました。私が。妻に。

そんなわけで、特に冬場は外ではなかなか遊べません。週末は大抵、長男が風邪気味か、次男が風邪気味か、外がやたらと寒いか、はたまたお天気がぐずつき気味か。月に一度でも公園にいければいいという塩梅です。やむなく、屋内の遊びがメインになります。

私が「息子と対戦したい」というそれだけのために購入したゲーム一式を使って対戦する事もありますが、まさか一日中ゲームばっかりするわけにもいきません。こういう時、外で遊べれば砂場なり滑り台なりに連れて行って私は見てるだけ、という手が打てるのですが、室内だとそうはいきません。一緒に遊べと言われます。しかし、ゲームの対戦も、トランプ遊びも、どちらも手加減しないといけませんし、仲間に入れてもらえない次男が乱入してきます。

兄弟揃って遊ぶためには、頭を使わない遊びをするしかありません。となると、狭い部屋の中で走り回ったり転がったり、となります。幸い、二人掛かりで来られてもまだまだ軽くあしらうことができます。相撲をとったり、ぶんぶん振り回したり、追いかけっこをしたりと、部屋が狭いので全力で、とはいきませんがこういう遊びだと二人とも楽しく遊べます。

しかし、こちらの体力は有限です。いや、子供たちの体力も有限なのでしょうけど、彼らがくたびれる前に大抵私がギブアップしてしまいます。そうなると、寝転がった私の上に二人が乗っかってきて、と、次の遊びに移ります。四つん這いの私の背に乗り、どれだけ長い時間振り落とされずに頑張れるか、という、言ってみればロデオの真似事のような遊びになります。四歳児ならばともかく二歳前の子供にはちょっと危険ではないかとも思いますが、振り落とされてもげたげた笑いながら再度挑んでくるので気にするほどではないのかもしれません。

しかし、私の目の届かない場所ですので何が起こるかわかりません。勢いよく頭や顔面から落ちてしまう場合もありますし、たまたま落ちた場所に別の玩具があったりするかもしれません。怪我をさせたら大変です。そうならないためにも、クッション代わりとして布団が敷いてあれば安心です。「布団の下に固い玩具が落ちているかもしれない」という心配もありますが、そこまで言い出したらきりがありません。

……という訳で、私が布団を片付けないのは子供たちのことを考えているからであって、決して面倒だとかそういう
「いいから。ちゃんと布団を片付けなさい」
はい。


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