私にとっての商売道具というとPC全般になるでしょうか。ハードディスクが欠けても困りますし、LANケーブルがないとそれはそれで不便です。しかし、それらを切り詰めていくと、最終的にはキーボードとモニターがあればそれなりに何とかなるという結論になります。もちろん、その際の端末には最低限の機能は必要ですが。OSが動作するとか、何らかの記憶装置、もしくは出力装置が備えてあるとか。

先日、諸々の理由により仕事中に使用するノートPCが新しくなりました。それまで使用していたノートPCも既に利用開始から三年。昨年夏にはハードディスクが使用不能になって一大事になりました。キーボードやタッチパットは食べこぼした何やらでえらく汚れています。それでも、発注時に「五年位使ってね」と言われてたので、ひいひい言いながらも使っておりました。さすがに256Mのメモリではちょっとした作業にも難儀するようになってきたので年末に512Mほど増設してもらいましたが。増設「してもらった」とは言え、モジュールそのものを調達してもらって増設作業自体は自分でやったんですけどね。精密ドライバーが手元になくて、昼休みに電器屋巡りをするはめにもなりましたが、まあ、それはそれで。

多少の不満はあれど、あと二年はなんとかやりくりして行こう。そう思った矢先でした。先日まで一緒に仕事をしていた後輩、今では別の仕事先にいますが、その後輩から会社経由で連絡がありました。曰く、「今現在自分が使用しているノートPCを使わないか」と。

この後輩、それまでは私と同じ型のノートPCを使用していたのですが、新しい作業場所に移ると同時に新しいノートPCも手に入れていました。それまで使用していたノートPCでは作業に難儀する、というのがその理由です。しかし、調達からわずか四ヶ月。その作業場ではノートPCの持込が禁止になったそうです。近年の情報漏洩とかその辺のあれが影響しているようです。

で、せっかく購入したんで勿体無いから使わないか、との事。どうせどのPCも会社の経費で購入したものです。余っているのならば使ったほうが得です。早速会社と交渉開始。と意気込んでみましたが、特に問題なく申請は受理され、新しいノートPCを手に入れた私は早速、データや設定を移したり環境整備を行ったりしました。勿論、データ移行の際にいくつかのデータを紛失してしまって難儀したりもしました。Tomcatの設定なんて三年間全然弄らなかったんですっかり忘れてましたはっはっは。

と、すったもんだがありながらも移行が終わり、古いノートPCを会社に発送したのが先週末。既に後戻りはできないのですが、今更ながら、ちょっと早まったかと後悔する部分もあります。いや、基本性能には文句はないのですよ。CPUは速いし、メモリも512M積んでるし、画面は広くなったし、ハードディスクも以前の倍。これらカタログスペックには文句はないんです。「今までのノートPCと比較して、なんか操作がもたつく」というのが不満なんです。OSの影響なのか、メーカー製だからなのか、はたまた気のせいなのか。正確な理由はわかりませんが、画面を切り替える時、アプリケーションを起動終了させる時、そんな場面場面で一瞬動作が止まる場面があります。どうにもその一瞬が我慢できません。いや、我慢すればいいんでしょうが、今までと同じ調子で動こうとすると強制的に動きを止められてしまう、それがどうにも。

もう一点の後悔する部分。それがキーボードです。今、私が叩いているキーボード。このキーボードには私が不要であると思うキーがあり、また、私が必要だと思うキーがありません。前者は「Fn」キー。そして後者が「PageUp」「PageDown」「Home」「End」の各キーです。「『Fn』キー押しながらカーソルキー押せば『Home』キーになるじゃないか」などと言われるかもしれません。しかし、それでは駄目なんです。指が足りません。「Ctrl」+「End」なんて組み合わせを多用していた私です。場合によってはさらに「Shift」も組み合わせます。この組み合わせを現在のキーボードで実現しようとすると「Shift」+「Ctrl」+「Fn」+「右」なんて組み合わせで押さなければなりません。
できるか、こんな組み合わせ。指が足りんわい。
「NumLock」なんていらん。「Pause」なんてもっといらん。そこに「Home」と「End」を置け。カーソルキーの周囲に微妙にスペースがあるではないか。そこに「PageUp」と「PageDown」を配置しろ。押しづらいんだあああああ。

いや、本当に不便です。しばらくすれば慣れるのかもしれませんが、この三年間で染み付いた指の動きのなかなか言うことを聞きません。外付けキーボードも結構真面目に購入検討しましたが、ノートPCと組み合わせると画面が遠くなりすぎます。やはり慣れるしかないのか。そう思いながらも、擬似的にキーを入れ替えるフリーウェア等で無駄な抵抗を繰り広げる日々です。


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