子供の教育にテレビが与える影響は非常に大きなものです。朝もうちょっと寝ていたい時、夕方食事の準備で忙しい時。そういう時間帯にテレビをつけることによって、子供はそちらの方へと引き寄せられていきます。そういう意味では国営放送様様です。ええ、ちゃんと受信料も払っていますとも。毎日お世話になっていますから。

私が子供の頃に見ていた「おかあさんといっしょ」が、今でも放送されつづけているというのも不思議なものです。息子も毎日見ているようです。私の頃は「じゃじゃまる」「ぴっころ」「ぽろり」な時代だったのですが、あれから何度かキャラも変わっているようです。全然関係無いんですが、この三体の名前を「もじゃもじゃ」「ち○こが」「ぽろり」と表記したネタで大笑いした記憶があります。いや、どうでもいいんですけどね。

毎日毎日同じような番組内容が続いているわけですが、それでも飽きずに子供は見ています。気に入った歌や踊りの時には、自分でも歌ったり踊ったりしています。が、自分だけで収まるんならともかく我々にも歌え、踊れと強制してくるわけでして。さすがにこの年で跳んだり跳ねたりする気にもなりませんので、横で歌う事で勘弁してもらってます。ええ、「てんてんてっこてん」なちびっこマン体操も、「ぱっちんぱっちんがしんがしん」なアルゴリズム体操も一通り歌えますよ。

しかし、この二曲。今春の番組改正で消滅してしまったそうです。新しい歌や踊りが始まっているそうですが、違和感を憶えるのか、今までほど歌ったり踊ったりという事はしていないそうです。こちらとしても、せっかく憶えたのにまた新しいものを憶えなければいけないのは非常に面倒なのですが。来年になったらまたいくつかは番組改正でなくなったりするんでしょうし。

さて、子供向けの番組を放送しているのは国営放送だけではありません。勿論、民放各局も放送しています。代表的なものとしては、週末の朝から放送されているアニメや特撮物でしょうか。こちらも私が子供の頃見ていたものとは違うものが放送されているようです。ええ、週末は昼近くまで寝てるんでさっぱり分かりません。

そんな息子のテレビ観賞権を握っているのが、母親である相方です。相方がチャンネル権を握っているので、テレビにタモリが映ると「いいともー」と言い出したり、ボールを投げる際には「何が出るかな、何が出るかな」と歌わないと怒り出すようなお子様になっているのですが、それはそれでいいでしょう。電話を持つと「奥さん、今一人?じゃ、CM入れるから」なんて言い出す子供よりかは精神的に楽です。

さて、民放の子供向け番組。相方はいろいろな経緯である番組を息子に見せていました。情操教育にいいだの、親に対して反抗する描写も含まれているからどうの、と。曲がりなりにも保母さんなりそこないである立場から妙に説得力のある話をしてくるので何も言い返せません。言い返せませんが、私にはいささか引っ掛かる部分があります。

まあ、その、なんですか。いささか不健全な青年である私です。日本が誇るエロ文化というものもある程度知っています。ええ、そういう事なんですね。いくら相方が力説したところで、私にとってその番組は「園児が汁ダク」という以上の認識を持つ事ができません。ええ、汚れてます。もう戻れません。こういう話であった、と言われても、(でも園児……)で全てが終わってしまいます。今春の番組改変によって最終回を迎えたようですが、今後新たに別の番組に対してそういう認識を持たないとも限りません。

今の段階で私にできる事は。「男対男の世界を覗かない」という事です。息子が二人もいるということは、数年後は戦隊モノやらなんやらと見る事になるでしょう。その番組を見るたびに、(あ、受けが攻めをフォローしてる)なんて事を考えてたら身がもちません。でも「怖いもの見たさ」ってのもあるんだよなぁ。


トップ 一覧 前の雑文 次の雑文