世の中には「ローカルルール」というものがあります。地域限定というか、関係者には分かるけどそれ以外の人には説明しないとわからないような決まりごとです。子供の遊びにはこのローカルルールが強い影響力をもっていると思います。以前ネタにしたじゃんけんの種類もローカルルールの一種であると思います。これは小学校単位でのローカルルールの例です。

学校単位のローカルルールがあれば、当然それ以外の単位でのローカルルールもあります。「俺様正義」(某米の国)とか、「謝罪しる」(某北の国)みたいな国家レベルのルールもあります。って、ルールか、これ。憲法や法律、条例の他に自主規制といったものもルールと言ってよいでしょう。また、一般常識なんてものも社会のルールに含まれると思います。

国家レベルのように大きな単位ではなく、もっと小さな単位でのローカルルールもあります。仲間内での決まりごとや、家庭の決まりごとなどです。我々の場合、「赤ドラあり、翻計算、チョコレートは小額」といった麻雀のルールがあれば、「『Fire Whip』禁止」といったMagic: the Gatheringのルールもありました。これらのルールはゲームを円滑に進めるために、そして個人の実力差を小さくするためのものでした。明確なルールの他に「暗黙の了解」のようなものもありました。「飲み会があるなら私がビール担当」とか、「コーラぐらいは奢ったり奢られたり」など。このへんは何度も繰り返されていくうちにいつの間にかルールのようなものになっていました。というわけで、私は現在「爽やかでcoolな好青年」といったイメージを皆様に与えようと努力中です。頑張ってます。あ、痛い痛い。石はやめて。

家庭のルールといえば、我が家には小さな頃「5時までに家に帰る」といったルールがありました。もちろん小学校の低学年の話です。歳をとっていく毎に門限なんてものはどんどん遅くなっていきます。自動車の免許を取る前後からは門限なんてものはあってないようなものになりました。一応「きちんと学校に行けばよし」といったものになってましたが、友人と遊んでて翌日起きたら夕方だった(その日は平日)といったこともありました。自主休校です。休講じゃなく。門限なんかは家庭の教育方針や、その人の性別なんかによっても変わってくるかもしれません。しかし、「これは常識だろう」と思っていたことが実はローカルルールだった、といったこともあります。以前同僚と話をしていたときのことです。ひょんな事から「風呂のバスタオル」の話になりました。私は「一人で一枚のバスタオルを使う」ことが普通だと思っていましたが、その同僚曰く「家族で一枚を使いまわす」との事。つまり、我が家では一日に人数分のバスタオルが消費されるのに、彼の家では一日一枚しか消費されないらしいのです。「そんなん、一番最後の人が可愛そうだ」と思いましたが、彼の家では普通の事なんだそうです。むしろ、私の家のほうが変だと言っていました。おそらく私と彼が一緒に住むことになったら、毎日バスタオルのことで喧嘩することでしょう。いや、別に同居の予定があるとか、「cloud、実はホモだった」とかそういうことは断じてございませんが、なんとなく世の中の喧嘩ばっかりしている夫婦の気持ちが分かったような気がしました。

このバスタオルの件で、「自分の常識は必ずしも他人の常識ではない」ということを思い知らされました。毎日の料理なんかも、家庭ごとにルールが決まっているのでしょう。カレー一つにしても、辛口限定、甘口限定、牛肉使用、鶏肉使用、豚肉使用、肉一切使いません、シーフード、スパイスから作る等々、様々なルールというか作り方があると思います。だが、カレーの肉がひき肉だというのはちょっと常識とは違うと思うぞ、友人松某よ。


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