テレビを買い換えました。実際には前回のネタを書いている時点で既に注文済みだったわけですが。ともあれ、現在の我が家では37型というなんかちょっとワンダフルな大きさのテレビがあります。二画面表示にも対応しているので、奥さんがドラマを見ている間はゲームできないなんて事もありません。しかも、画面を半分にしてもじゅうぶんゲームできるくらいのサイズです。素晴らしい。
なお、買い替えにあたっての懸念事項であった「ケーブル費用は自腹」という問題は、今まで貯めていた割引ポイントから捻出する事となりました。私は懐が痛まない、奥さんとしては旦那のゲーム代なんぞに使われるよりはマシと、双方が同意したためです。購入したのはHDMIケーブルが2本、Wii用D端子接続ケーブルが1本、S映像端子ケーブルが1本です。全部テレビと一緒に注文したんで、テレビの設置工事終了後に接続大会となりました。CATVのチューナーとテレビをHDMIケーブルで、HDD/DVDレコーダーとテレビもHDMIケーブルで、WiiはD端子接続ケーブルで、そしてチューナーとHDD/DVDレコーダーをS映像端子ケーブルで。テレビの電源を入れたまま、テレビの背面に潜り込んでの作業なんで熱くて仕方がありません。さすが消費電力三倍は伊達じゃないな。
しかしながら、テレビそのものが大きくなったことで何台かの機器は再配置を余儀なくされてしまいました。テレビの右側に縦置きされていたWiiは左側に横置きされる事になりましたし、チューナーは別の接続ケーブルの都合でテレビの右側に設置される事になりました。ここで一つ目の問題が発生しました。チューナーとHDD/DVDレコーダーは新しく購入したS端子ケーブルで接続する予定でした。しかし、配置をしなおした事でケーブルの長さが足りません。わざわざ最低限必要な長さのケーブルを購入した事が裏目に出てしまいました。仕方ありません。S端子ケーブルはお蔵入りです。使用時間は二時間程度でしょうか。
とにもかくにも接続終了です。テレビ用で一つ、HDD/DVDレコーダーで二つと新しいリモコンが合計三つも増えて混乱したりもしますが、まあこれは慣れればなんとでもなるでしょう。テレビの電源を入れようとしてレコーダーの電源を落としたり、テレビで電子番組表出そうとしてレコーダーのリモコンを操作したりしてますが、慣れればきっとなんとかなるんです。未だ慣れる気配はありませんが。最近は新しい物への適応具合が遅くなっていると実感しています。昔だったら新機能やらなんやらを一通り試してみたりしたものですが、今では新機能どころか今までの機能が使えるのを確認したらそれで満足したりしています。これじゃいかん。やはり新機能も使ってこそではないだろうか。
という事で、まずはHDD/DVDレコーダーの便利な新機能。まずは「CATV連動機能」。今までは「レコーダーで録画予約」->「CATVのチューナーで視聴予約」という二段階の作業が必要でした。しかも、レコーダー側では「毎週録画」という設定が可能なのに、チューナー側では最大一週間先までの予約しか出来ません。結果、設定した時間にちゃんと録画できているけど、録画したのは別チャンネルの番組という事が多々起きていました。しかしながら、この機能のおかげでレコーダーとチューナーの連動が可能となり、よくわからないドラマなんかが録画されている事態を防ぐ事が出来るようになりました。まあ、慣れるまでは失敗もしましたが。
もう一つが「キーワード予約」。任意のキーワードを設定しておけば、該当する番組を自動で録画してくれます。キーワードは番組名でも出演者でもおっけー。例えば、番組名として「ポケモン or ポケットモンスター」と設定しておけば、毎週木曜日のアニメも日曜朝の「ポケモンサンデー」もきちんと録画してくれます。ポケモンのアニメは結構頻繁に「一時間スペシャル」なんてものをやっており、その度に録画設定を変更するのが面倒だったのですが、この機能だと勝手に録画時間も設定してくれます。また、出演者名に例えば「超新塾」と設定しておけば、爆笑オンエアバトルだろうが笑点だろうが出演時には自動で録画してくれます。「え、あの番組に出てたのか」と数日後に気付く事もあります。いやまさか笑点に出てたとは。番組のカラーを考えると場違いだと思うけど、私は大好きなんでまあいいや。
便利な新機能を紹介してみましたが、買い換えた事で不都合が起きた事もあります。購入してしばらく後、録画機能がうまく動作しない事がありました。具体的には、録画そのものはうまくいっています。設定した時間に、設定したチャンネルの録画をおこなう。これは問題ありません。問題は録画結果。音声はきちんと聞こえるのですが、なぜか映像が真っ黒。しかも、全部真っ黒なわけではなく、途中から映像が出たり、逆に途中から映像が消えたり。その間も音声は問題なく聞こえます。奥さんが録画していた「NANA」でこの症状が発生しているうちは問題ありませんでしたが、子供が録画していた「流星のロックマン」で起きたとあってはなんとかしなければいけません。奥さん相手であれば「もう何回も見てるでしょ」と言えますが、子供の方は泣かれてしまいます。しかしながら、条件がどうにも絞り込めない。録画が成功する事もあれば失敗する事もある。映像が途中で消える事も、途中まで消える事も、全編消える事もある。どうにも症状が一定しません。ネットで調べてみてもこんな症状には辿り付けませんでした。
調査する事数日、ついに奥さんが「テレビで外部入力以外の番組を見ると録画に失敗する」という条件を突き止めました。適当な番組を録画したまま、テレビ側で外部入力をいろいろ切り替えてみるとある操作をした段階で録画映像が真っ黒になったのです。この症状、そしてこの操作。なんでこの操作でこういう症状が起きるのか。ここで一つの結論に達しました。「CATVとテレビを接続するHDMIケーブルが悪さをしているのではないか」と。
試しにこのHDMIケーブルを外して先ほどと同じ操作をしてみると、あら不思議。我が家を襲っていた謎の怪奇現象はぴたりと治まったのでした。これはあくまで仮説なのですが、テレビ側からチューナー側にHDMIケーブルを経由して映像送信のリクエストが来た結果、それ以外の端子での映像出力がストップしたのではないかと。なんで音声だけは垂れ流しなのかは知りませんが、少なくともこれ以外に思いつきません。幸い、今までもCATVの番組を見る場合は「外部入力で『HDD/DVDレコーダー』を選び、さらに『レコーダーの外部入力』を選ぶ」という面倒な手順を踏んでいました。不便ではありますが、録画に失敗するよりはずっとマシです。
とまあ、大きいテレビになって録画もきちんとできるようになってめでたしめでたしなのですが。最近のケーブルって結構なお値段がするわけですよ。今回無駄になったのはHDMIケーブルとS映像端子ケーブルがそれぞれ1本。最初から無駄な物を買ったわけではなく、結果的に無駄になったわけですが、それでも無駄な買い物をしたことに変わりはありません。いや、待てよ。使わないから無駄になっている。という事は、使えばいいんじゃないか。HDMIケーブルを使う何やらを購入すれば、それは無駄ではないはずだ。泥縄とか本末転倒とか、そんな事を言っちゃいけません。有効利用です。無駄遣いじゃないんです。
で、HDMIケーブルって何に使えるんだろう。