数年前から、通勤時に自転車を使うようになりました。引越し前は自宅から駅まで、現在は場合によって自宅から仕事場近くまでに使用しています。「場合によっては」というのは、一応書類上はバスで通勤している事になっているからです。いや、毎日バスがいいんですよ。でも、次男を保育園に送っていく都合上、バスを利用すると遅刻必至になる事が多いのです。私としては間に合うように移動したいのですが、家を出るのが遅れたり、間に合うように家を出ても保育園に到着してからのお着替えに時間がかかったりと、なんだかんだで遅れてしまうのです。そういう意味では雨の日なんかは大変です。ただでさえ道路が混むから早いバスに乗りたいのに、傘やら長靴やらで余計に時間がかかります。その結果、土砂降りなのに何故か自転車移動というのも一度や二度ではありません。
そういう具合に私の足として酷使されている自転車。たまに油を塗ったりする程度の整備しかされていません。そのせいか知りませんが、ここのところよくチェーンが外れます。今回も、帰宅途中にちょっとした段差を越えた直後にチェーンが外れました。チェーン外れというと、タイヤのパンクの次くらいには頻発する自転車のトラブルです。頻発するくらいですから、修理に関する知識も様々なところで公開されています。人によっては、子供の頃から頻発したせいで、チェーンの修理なんて朝飯前だと言う方もいる事でしょう。
勿論、私はそのような技能を持ちません。幼稚園の頃から今に至るまで数台の自転車を乗り継いできましたが、チェーンが外れた事など数えるほどしかありません。その限られた機会も「一緒にいた友人があっさり直した」とか「すぐ近くに自転車屋があった」などの理由で、自力で修理した経験がありません。前回外れたのが一ヶ月前という事を考えると、年内にもう一度くらいは外れてもおかしくありません。ちょうどいい機会です。ここは自力での修理に挑戦してみましょう。ここで修理の経験を積んでおけば、子供の自転車のチェーンが外れたときに修理して点数を稼ぐ事ができるかもしれません。ただし、この場合は修理に失敗すると「パパはやっぱり駄目だ」となります。諸刃の剣です。だからこそ、失敗しても困るのは自分だけというこの機会を逃すわけには行きません。決して、午後九時を回っているので自転車屋なんぞとっくに閉店済みだからという訳ではありません。
さて、帰宅後に着替えて自転車前へ。冬の足音が聞こえてくる季節です。とっとと片付けないと風邪を引いてしまいそうです。まずはペンチを使ってチェーンを元の位置に戻してみます。が、なかなか戻らない。おかしいな、先日自転車屋に持って行ったときは、ペンチどころか素手で、しかも十秒程で修理が終わったというのに。
押しても引いても状況が変わりません。よし、困ったときはGoogle先生だ。一旦道具を片付け、Googleで「自転車 チェーン 修理」あたりで検索してみます。検索結果の頭から数件を見てみると、どうも一旦分解する方がよさそうです。手順を覚え、ペンチに加えてドライバーとスパナも探し出して再度挑戦。ネジを外し、ナットを緩め、そして、そして、そして?次はどこを外すんだっけ。仕方なく再度撤退です。もう一度手順を見直し、ちょっと温まってから三度目の挑戦。
ここを外して、ここを緩めて、手が真っ黒になりながらも無事チェーンは元に戻りました。こりゃ、慣れないと「パパすごーい」とは言われないな。まあいい、先ほどの逆の手順で外したところ、緩めたところを元に戻します。最後にネジを締めて、修理完了。いやあ、寒かった。とっとと戻って風呂に入ろう。
で、風呂でずっと考えてたんですが、何故ネジが一つ余ったのでしょうか。おかしいなあ、ネジ穴は全部埋めたはずなのに。あれか、お約束のように突然分解するのか。