「三年目の浮気ぐらい大目に見ろよ」なんて歌もありますが、そろそろ私たちの結婚記念日が近付いてきています。というか、これを書いている時点で更新を予定している八月四日がその結婚記念日です。大目に見てもらえる三年目の浮気を経験しないまま、結婚生活も四年目に入ろうとしています。って、よく考えたら「大目に見てもらおうとしたけど、結局膝をついて謝っても許してもらえない」でしたっけ。
女性という生き物は記念日という存在に対して素晴らしい記憶力を有していると言われています。誕生日や結婚記念日などの大物は言うに及ばず、付き合い始めた記念日だの、初ちう記念日だの、初むにゃもごもご記念日だの、それこそ星の数ほど記念日があります。そんな細かい事まで憶えていられないし、そもそも憶える気もない人にとってはなかなか辛いものがあるのではないでしょうか。
その点、私の相方はそういうものにこだわらないようです。いや、自分の誕生日なんかはちゃんと覚えているようですが、結婚記念日なんてどうでもいいようで。実際、昨年の結婚記念日なんて夜中の九時過ぎまで忘れてました。「忘れてました」と言うからには私も忘れていたわけでして。このまま忘れていれば何もしなかったんですが、思い出してしまったんでケーキとジュースでささやかなお祝いをしました。その前の年は憶えてたんですけどね、私は。相方は忘れてたようですが。
さて、この結婚記念日ですが、私は「入籍をした日」という意味で使っています。世の中には「結婚式を挙げた日」という意味で使っている方もいるかもしれません。あんまりいないでしょうけど。私たちの場合は式なんざ挙げていないわけで、必然的に入籍日という事になります。
入籍でも式でもどちらでも構いませんが、これらの日はある程度調整がきくものです。誕生日のように「予想よりも早すぎ or 遅すぎ」なんて事があるわけではありません。そりゃ、「式場を予定しようとしたら予約が一杯で、一ヶ月遅れになってしまった」なんて事もあるかもしれませんが、どうしてもその日に式を挙げたければ違うところでやればいいわけでして。入籍だけなら役所さえあればいつでも可能です。休日であっても守衛さんに届を渡せばよかったはずです。いつだったか、「元旦に届を出しに行ったら守衛が酔ってて断られた」なんてニュースもありましたが。
それこそ、「私たちの結婚記念日は付き合いだして三年目の記念日(はーと)」なんて事もできるわけですが、それでは私たちの結婚記念日にそんな深い理由があったのかというと、当然ながら何も無いわけでして。相方の手が空いた週末に市役所に行ったんでその日、というそれだけの理由です。しかも、夕方の遅めの時間だったんで、危うく受け付け時間が終わりそうになってたそうです。もうちょっと遅ければ結婚記念日は別の日になっていたようです。別の日になったところで、八月四日に特別の思い入れがあるわけでもないのでどうでもいいんですが。
なんでまたこんなネタを書いたかというと、はたして相方はちゃんとこの日を覚えているのだろうかという疑問があるからです。「二年連続忘れてた」という事は即ち「全然憶えてない」というわけでして。今年も忘れているのであれば、わざわざケーキなりを買って帰らなくてもいいな、と。ええ、財政事情は厳しいのです。どうでもいい日が結婚記念日なんだから、結婚記念日もどうでもいいと思うのですが。どうでしょうか。