さて、睡魔と格闘する旅も残り半分。間もなく久留米I.Cです。この先は3車線から2車線となります。ある程度の混雑は覚悟しなければいけません。
……あ、この感覚は、まずい、かな。そうか、クーラーで直接冷やされてたからか。ちょっとまずいな。高速降りるまで間に合うかな。
予想外の敵がやって来ました。こいつのおかげで睡魔は吹っ飛んでいきましたが、一難去ってまた一難。新たな敵の登場にまたもピンチのcloudです。
途中で高速を降りる、というのは費用が無駄にかかるから却下。と言う事は、どこかのサービスエリアかパーキングエリアか。この先には2箇所ほどあったな。で、最後の山川P.Aは目的地の南関I.Cに近いから事実上使えない、ならば寄るとしたら広川S.Aか。
綿密に計画を立てます。この間、私は運転席で不自然な動きをしています。微妙に腰を浮かせたり、腹部に手を当てたり。手を当てながら「静まれー、静まれー」と妙な呪文を唱えたりもしています。
腹痛です。朝っぱらからチーズバーガーという乳製品を摂取した上に、クーラーからの風が直接腹部に当たっていたために腸の運動が活発になってしまったようです。念のため付け加えておきますが、私の胃腸は乳製品に対して若干過敏であるようで、チーズ製品なんかを食べた後はいつも快便になっています。決して、中ったりしたわけではありません。安さにつられて2個も食べたので、腹部が余計に反応しているだけです。
さて、こうなると時間との格闘になってきます。現在位置は久留米I.Cを通過したばかり。予想通り渋滞しています。このまま間に合わなければ車内でゲームオーバー、となりますが、それだけはどうしても避けたい。というか、そんなことになるくらいならビニール袋の中にでもします。
渋滞は……なんとかなるかな。お、腹具合も峠を越えたようだ。このままなら高速降りるまで頑張れるかな。広川S.Aは通過、よし、急ぐぞ。
引っ込んだものが再度顔を出そうとする前に高速を降りることができる。そう判断しました。あと数十分で南関I.Cまで辿り着く事ができそうです。睡魔は既にどこかへ行ってしまいましたが、音楽に合わせて熱唱する余裕もありません。少しでも腹痛を忘れるために、運転に集中します。
うーし、頑張れ、俺。このまま行けばひょっとしたら実家まで行けるか。よし、もうすぐ南……ぐ……
来ました。びっぐうぇーぶです。しかし、既に寄り道できるような場所はありません。最も近いのは南関I.C。このまま進む以外にありません。頑張れ、cloud。こらえろ、cloud。実は南関I.Cは実家近所の遊園地への観光客が多くて物凄く混雑していたりするのだが、それでも負けるな、cloud。