Web上には多数の同盟が存在します。
ちょいとgoogleでぐぐっと検索しただけで、げんなりするほどの検索結果が返ってきます。
どんな検索結果があるかというと……「抗日同盟」とか「一日一善同盟」とか「レイクのイの人は頑張ってると思う同盟」とか。
以前、「共和国」で探したときはわざわざそのサイトを訪れたもんですが、今回は検索件数のあまりの多さに断念し、名前が面白そうなのだけを選ぶだけでお茶を濁すとしましょう。本来の私の芸風なら、ここでは「チャイナ同盟」とか「性欲開放同盟」とかを選ぶんでしょうが、わざわざそんな同盟を探す気すらおきませんでした。結局見つけてますが。
そういえば、歴史の授業でも、なんたら同盟だの、かんたら条約だのと勉強したような記憶があります。今となっては日独伊の三国同盟くらいしか覚えてませんが、なんか他にもたくさんあったような気がします。あ、薩長同盟ってあったな。しかし三国同盟と並べるのはちと可哀想な気もします。規模が違いすぎます。
さて、歴史上の同盟と、Web上の同盟。同じ『同盟』を名乗っていても中身はちょっと違うような気がします。前者が「ある目的を達成するために協力する集まり」であるのに対し、後者は「ある共通点を持つものの集まり」といった感じがします。むろん、Web上の同盟であってもその中身は何らかの目的を達成するための集まりであるのかもしれません。「一日一善同盟」であれば、一日一回はいい事をするために参加者全員が励ましあう集まりかもしれません。「レイクのイの人は頑張ってると思う同盟」であれば、レイクのイの人がもっとたくさん頑張れるように応援する集まりかもしれません。「性欲開放同盟」であれば……あ、もういいですか。
さて、ここでちょっとした計算をしてみましょう。私が公表しているプロフィール。この中に「1979年10月生まれ」と「某高専卒」というものがあります。高専卒というのはネタにしただけでプロフィールには書かれていませんが、これも含めておくとしましょう。で、この2点。これが全く同じ人間というのはどのくらいいるのでしょうか。
今回の資料は「平成12年国政調査報告書」と「学校基本調査報告書」。わざわざこんなネタのために図書館まで行く羽目になりました。さて、まずは「1979年10月生まれ」の方から調べてみましょう。国政調査報告書によると、調査時点での日本の人口は126,697,282人だそうです。そのうち1979年度生まれ、即ち私と同学年の人間は1,557,689人、その中で10月から12月に生まれた人間は385,949人だそうです。資料中にはこれ以上細かい分類がなかったんで、単純に3分の1にしましょう。結果、1979年10月生まれの人間は128,650人いる、という計算になります。だいたい8.3%が10月生まれということです。次に、「同学年の高専生」の数を調べましょう。学校基本調査報告書によると、平成11年度の全国の高専5年生の総数は55,222人だそうです。実際には、これから卒業できなかった人間の数を引かなければいけないのですが、資料中にはそんな部分はなかったんでこの値をそのまま使う事にしましょう。先程の比率より、この中から10月生まれの人間の数を求めるとだいたい4583人ということになります。ということは、日本国民の0.004%、10万人に4人が「1979年10月生まれの高専生」であるということが言えます。
先日のことですが、「on cloud nine」のcloudと「くらりね」のくらり殿は「くら同盟」なる同盟を締結いたしました。某所の雑談にて双方が「1979年10月生まれ」で「高専卒」であり、尚且つ「名前に『くら』が付く」部分まで共通していた事に気付き、「んじゃ、同盟でも」とばかりに話が膨らんでいった次第です。先程、日本国民の0.004%が1979年10月生まれの高専生であるとの結果が出てきましたが、ここから更に「本名、ハンドル、ペンネーム、ラジオネーム、FAXネーム、ホーリーネーム、洗礼名、魂の名前、その他諸々に『くら』が付く人間」という条件を付けた場合、どれだけ少なくなるのでしょうか。いや、そこで冷静に「全員がその条件を満たすハンドルを持てばいい」という結論を出されたらわざわざここまで膨らませた甲斐がなくなるので、そんな大人気ないことは考えないで下さい。「ある人とある人が同じ名前を持つ割合」なんてものは凄く面倒くさそうなんで計算する気になりませんが、たぶん非常に小さな値になるのではないかと思います。ということで、勢いに任せて同盟締結。さらに唐突に友人に連絡してバナーを作ってもらいました。ありがとう、我が友人松某よ。
で、同盟を締結して何をするか?……決まってないや。「何もしない」というのもアリかな、と思いますが。
(7/29追記:文中の「平成11年度の全国の高専5年生の総数」に誤りがありました。正しくは10194人であり、文中の数値は同年度の全高専生の学生数でした。そのため、文中の「10月生まれの高専生5年生の数」は846人であり、日本国民の0.0006%が1979年10月生まれの高専生である、ということになります。謹んで訂正いたします。)