飛び石連休だったので、有給を使って実家でごろ寝してました。12時間睡眠のくせに昼寝に3時間費やすという無駄と言えば無駄な時間を過ごしていました。
さて、実家のテレビではサッカー日本代表の試合をちょっと楽しみにしてたのですが、テレビを見ながら昼寝してたようで、試合開始の次の記憶が前半終了前でした。起きたら1点先制してるし。私は、「Jリーグは見ないけど日本代表の試合は気が向けば見る」というスタンスでサッカーとつきあっています。元へっぽこサッカー部員だったので、サッカーの試合を見ていると大声を出していたりします。実家でいい歳した息子が大声でサッカーの応援をしているのを見て、両親も頭が痛いことと思います。
さて、へっぽこサッカー部員であったcloud君は、主に守備を担当していました。シュートを打つよりも、シュートを打つ人間を邪魔する事に生き甲斐を感じるような嫌な選手でした。そもそも、部活の一番最初の試合から守備を希望するような人間でしたし。ちなみに、その試合で守備を希望したのは私だけでした。守備とゴールキーパー以外のポジションはじゃんけんで決定していました。ええ、私は無条件で試合出場できました。
えらく脱線しましたが、守備担当者の目から見ると、「中盤の選手って目立ってるなぁ」と思います。そんな目立つような人間の邪魔をする底意地の悪いプレーが私の持ち味だったわけですが、では何故シュートを打たない人間、シュートの邪魔をする人間が注目されないのでしょうか。「キャプテン翼」という漫画の影響があるのではないでしょうか。
「キャプテン翼」というと、ボールしか友達がいない少年が、サッカーの技術だけでのしあがっていくサクセスストーリーです。『です』じゃない。この漫画の主人公である少年のポジションが中盤であったことが原因ではないでしょうか。現在Jリーグで活躍している選手の中には「キャプテン翼を読んでサッカー選手になりました」という人物もいると聞きます。少年期に「シュートを決める=かっこいい」という図式を刷り込まれたおかげで、現在の日本代表に中盤を担当する選手が多数存在することになったのではないでしょうか。さすがに「顔面ブロッカー石崎君を主人公にすればいい」とまで言うつもりはちょっとしかありませんが。あるんかい。
日本の文化の一部として「マンガ」が世界的に認められている現在ですが、その漫画が子供に対して与える影響は非常に大きいと思います。ある漫画の主役に憧れ、その主役になろうとする。この考え方は今も昔も子供達の考えの根底にあると思います。そこで、ぜひ、これからの漫画は「今までだったら脇役扱いのキャラを主役に据える」という方向で攻めて頂きたいと思います。
今をときめく囲碁漫画であれば、「どんどん強くなっていく美形の少年にこてんぱんにやられて負の感情を抱く主人公」とか。
ちょっと前にときめいていた格闘漫画であれば、「古くからの親友は結婚して子供もいるのに、自分はいつまでも女っ気ナシ。しかも遥か宇宙の星で犬死にする主人公」とか。
かなり昔にときめいていたサッカー漫画なら、「美形キャラのシュートをことごとく邪魔していく泥臭い守備担当の主人公」とか。そんなに石崎漫画が読みたいのか、俺は。