私はあまり酒を飲みません。飲めないわけではないのですが、かなり弱いのです。どれくらい弱いのかと言うと「酎ハイ一杯でほろ酔いになれる」くらいです。
以前、同窓会でちょっと飲みすぎた結果、ノッケー((c)大西科学)な事になって自宅に強制送還されたことがありました。それ以来「他人に迷惑をかけないように飲む」という原則を守っているので、なおのこと酒量は少なくなっています。ちなみに、この事件からしばらくの間はビールが全く飲めませんでした。匂いだけでも駄目。今ではなんとか飲めるようになりましたが。

飲めないくせに仲間内での飲み会には率先して参加、というか企画していました。
最初の頃は仲間内だけでちびちびやってるだけだったんですが、結局は
「男だけで飲んでてもつまらない。女性をお連れするのだ」
と、傍から見れば合コンかそりゃ、といった集まりになっていました。いや、健全なもんですよ。鍋を囲んで酒を飲み、ちょっとお下品な話で盛り上がり、日付が変わる前にちゃんと女性は送って。あ、野郎どもは強制的に翌朝までの二次会に突入です。

で、この集まりにビールを提供していたのがビールが飲めない私でした。
家業の都合(建設業)で、お中元やお歳暮としてビールが贈られ、しかし、親父以外に飲むような人間がいない我が家では、下手すればお歳暮の時期になってもお中元のビールが残っているような事もありました。そういう悲しい運命のビール君たちは我々の飲み会に連行され、立派な最期を遂げる事ができました。
貧乏学生であった我々には、「ビール飲み放題な飲み会」というのはなかなか魅力的でした。わたしのようにビールが飲めない人間が酎ハイなんかを買ってくるんで厳密には「酒代無料」というわけにはいかないのですが、それでもかなり安く開催できました。

何故、飲めないくせに参加しているのかっていうと、その場の空気が好きだからです。「歌えないくせに参加するカラオケ」と同じようなものですね。
最近は私が引っ越したせいで、気の置けない仲間達との楽しい飲み会がなかなか開催できなくなっています。酒を飲む事自体は、職場の方々との飲み会に参加しているんでそれなりの頻度で行っているのですが、せっかく飲むのなら何でもアリな連中と飲みたいものです。
だって、職場の飲み会は膝枕するとセクハラになっちゃうし。って、それが理由か、おい。


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