年度が替わった四月、仕事場で席替えが行われました。席の位置は殆ど変わらないのですが、それまで私の机の横にあった通路がふさがり、そこに新たに机が置かれました。そのため、斜め前の人のところに行くためにはグルッと大回りしないといけません。ジャスト斜め前ならば自分の席から声をかける事も出来ますが、実際には桂馬の動きで斜め前なので歩いていかないといけません。斜め前の人、一緒に仕事をしているのでそれなりの頻度で用事が出来るのです。席替えのおかげで不便になりました。
そしてもう一点。不便なんてものではなく、最早苦痛とさえ言えるもの。「私の席の隣に、他人の席がある」という事です。勿論今までも完全に孤立していたわけではなく、右側か左側のどちらかは机がありました。しかし、何故かたまたまもう片方は通路となるような席になっていました。フロア内の机配置状況からすると右手も左手も塞がっていておかしくなかったのですが、そういう偶然が続いていました。さらに、私が外注という事もあってか、通路ではない、隣接した隣の机にはごく僅かな期間を除いて人が常駐する事がありませんでした。という事はアレです。右手は通路で人がおらず、左手は空き机で人がおらず、もしくは左右逆となるわけです。隣の席の人からこっそりモニターを覗き込まれる心配もないわけです。
この商売、極端な事を言えば「期限に間に合えばおっけー」です。私は「始動が遅い短期集中型」のようなもんだと自覚してますので、調子が乗るまでダラダラと、調子が上がってきてからスパーンと、そして余った時間をダラダラと過ごしています。満遍なくやると効率が落ちてしまうので、どちらかというと仕事してない時間のほうが多くなります。メリハリですよ。メリハリ。
とは言え、一応他人が近くにいるときは仕事しているポーズ位は見せないといけません。他人が近づいたときはいつも画面右下に常駐しているブラウザやエディタは隠しています。ただ、基本的には後ろや横を通り過ぎるだけ、ほんの数秒で済みます。たまたま隣の席に誰かが座って作業を始めたときは、仕方なくだらだらと仕事をする事になります。「調子上がんねー」とか「まだまとめサイト読み終わってない」とか考えながら。
今まではそんな、自分のペースで仕事をする事ができました。しかしながら今年の春、とうとう「自分の席の隣に他人が常駐する環境」となってしまったのです。サボれないわけですよ。雑文が書けないわけですよ。今こうやって書いているのは、隣の席の人がいないからです。体調不良か出張か知りませんが、いないからこそ書けるわけです。ましてや今回は中身が「サボってます」だし。
そんなこんなで仕事のペースも本調子にならず、そして雑文を書く隙も見当たらず、それ以前に最近やたらと仕事が増えているのです。せめてこの座席配置だけでもなんとかならんもんかなあ。背後が壁で左右のうち片方が通路、もう片方が空き机というのが理想なのですが。いやいや仕事はちゃんとやりますよ。一応。形だけは。