工業高専に通っていたため、私がインターネットに初めて触れたのは学校の授業でした。ただ、あくまでも授業の一環でしたので、あんなとことかこんなとことかに行くわけにはいきませんでした。信じてください。自宅で楽しもうにも費用を捻出できない、そもそも私のマシンにはモデムが付いてない、といった状況でした。
普通の工業高校に通っていた友人が就職した後だから1998年の秋でしょうか。その友人から電話がかかってきました。奴曰く、今度会社の友達とホームページを作るかも、との事。ほう、ほーむぺーぢですか。よし、それではこちらも自宅のネット環境を整備するか。幸い、この友人よりパソコンを安く譲り受けていたためモデムもある。あとは親の説得だ、と決意してから1週間。その友人に「プロバイダと契約したんでメールアドレスを教えるぞ」と連絡するとびっくりしてました。さすがに1週間で話をまとめるとは思っていなかったようです。
友人の「ホームページを作る」発言より3年半程が経ちました。「『ホームページ』じゃないだろ」という突っ込みは勘弁してください。一応、当時の会話を再現しているのです。3年半が経った今でも「完成した」との報告は受けていないのですが、そうこうしている間に私のほうがこんなサイトを作り上げちゃいました。もっとも、私もこのサイトの存在を彼に伝えていないので向こうも私に内緒でサイト運営中かもしれませんが。しかし、去年泊まりに行ったときも何も言ってなかったな。
何故こんなことを思い出したのか。今年の3月に私の家で古くからの友人たちと宴会を行いました。本来ならば先述した友人も出席する資格、いや、義務があるのですが、さすがにキムチ鍋のためだけに東京・福岡間の往復をさせる訳にはいきません。この宴会の内容は「報告書」にまとめてあります。そう、一部では「ハメ撮り報告書」と言われているあの文書です。で、その宴会中に出席者の一人からある物を見せてもらいました。別の友人が運営しているサイトのバナーだそうです。
私のサイトには画像ファイルがほとんど存在しません。それどころが、背景色やフォントサイズなどもほとんどいじっていません。私にはデザイン感覚というものがないからです。「画像をちりばめて華やかなサイトにしよう」などとは露ほども思ったことがありません。「画像を増やしたらサイトが重くなるから嫌だ」と思います。ブロードバンドな世の中で重いも糞もあったもんじゃないとも思いますが、このへんはあくまで私の考えなのです。当然、「文字だけのサイトなんて考えられない」という方もいらっしゃると思います。
で、バナー画像。当の友人のサイトがどのようなものなのか、私は知りません。バナー画像にはサイト名も記述してあったのですがよく見えませんでした。画像てんこ盛りなサイトといった感じがしたので、おそらく私の行動範囲からは外れたようなサイトだと思います。しかし、一瞬だけ「俺もバナー画像作ってもらおうかな」と思いました。思っただけですが。いいんです。画像なんて無くって。というわけで、今後とも当サイトでは画像ファイルを極力使用しない方針で。ブックマークから飛んできてもびっくりして「戻る」ボタンを押さなくていいような、会社からでも見える健全なサイトを目指していこうと思います。「健全」のあたりで挫折しておりますが。