「Magic: the Gathering(以下、M:tG)」というカードゲームがあります。ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、結構有名なカードゲームです。ここ数年、おもちゃ屋の一角にトレーディングカード、カードゲーム売り場ができているのはこのゲームの影響が大きいと思います。私がM:tGと出会ったのは学生時代でした。たしか高専の2年生頃、1996年頃でしょうか。友人の、そして雑誌の影響で興味を持ち始めました。翌年には実際にカードを手に入れ、友人との対戦に明け暮れる日々がやってきました。もう、寝ても覚めてもM:tG。夢の中で対戦している始末です。で、学校でも情報収集を行っていました。伊達に電子情報工学科ではありません。学内のパソコンを用いてインターネットに接続し、友人たちの知り得ない情報を手に入れ対戦生活に活かしておりました。

そんなある日。いつものように情報収集を行おうとしたときの事です。「よし、今日はいつもと違うサイトに行ってみよう」と思いました。で、Yahooのリンクの中からなんとなく選んだのが「日本語版から始めました Magic: the Gatheringのページ」(現在は閉鎖)というサイト。このサイトの文章が私の心にクリーンヒットいたしまして、しばらくの間は情報収集そっちのけで文章を読みふける毎日でした。しかし、文章は有限です。いつか読み終わる日がやってきます。サイト内に存在する全ての文章を読み、それだけでは飽き足らずいくつかの文章は繰り返して読み、「ああ、読むものなくなっちまったなぁ」と思っていました。ふと、ブラウザの下のほうを見るとリンクがあります。
「もしよろしければ別サイトにもお越し下さい。毎日追加の日記と暴言が読めるよ。」
む。む。む。
読み物発見、よし読むぞ、とばかりにリンクを辿って行きました。それが私と雑文界の橋渡し役となってくれた「素晴らしきこの世界」というサイトです。ええ、もう貪るように読みましたとも。「これが雑文というものか」と、新しく出会った玩具で遊ぶかのごとくこちらも全ての文章を読み尽くしてしまいました。読み尽くした後は、新しい雑文を求めてリンクページからさらに別のサイトへと渡って行きました。渡った先があの「雑文館」です。またまたクリーンヒット。だいたいこの辺りで雑文界にどっぷりとのめり込むことになりました。

それから数年の時がたちました。読むだけに飽き足らず、とうとう自分で雑文を書くようになってしまいました。今までは名も無い読者としての接点しかなかったいろんなサイトの管理者の方々と知り合うことができました。サイト開設時の目標であった「雑文日記で紹介される」という目標を達成することができ、それどころか昔から使わせていただいていた「オフィスの友・海賊版」に掲載されちゃいました。いやはや、思えば遠くへ来たもんだってな感じですが、これからも我が心の雑文師匠である「素晴らしきこの世界」の管理者hiroKi Fujiharaさんを見習って駄文を書き連ねていこうと思います。勝手に師匠呼ばわりしてますが、師匠からは雑文書きに大切なものを学ばせていただきました。「ネタがなけりゃ更新しなくていい」とか、「オチに困ったら走って逃げろ」「暴言を吐くときはストレートで」「ゲーム万歳」等など。これからも師匠を見習って……え?見習うな?


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